神様や生死をモチーフにした仮面がステキ

万博記念公園の中にある国立民族学博物館へ行きました。

世界中の民族衣装や装飾品をはじめ人々の暮らしに関わるものがたくさん展示してあります。

ド平日の昼前。開館しているのか心配になる程空いていましたが、おかげで普段は遠慮してしまう体験ブースなんかもじっくり見て回ることができました。

サモアに暮らす人々が交易のために乗っていた船を見ました。

とんでもなく大きくて、しっかりと作り込まれた木造の船にはパーツ1つ1つに何ともおしゃれな装飾が施されていました。

近くにあったタッチパネルでは「交易クイズ」なるものが。

問題「人々が交易のために船に積んでいたものは何でしょう」

画面には様々な道具の画像が映し出され、正解を選んでタッチしていきます。

「木を編み込んで作られた海図」これはいるやろ。と思ってタッチ

不正解。「海図はすべて覚えているので持っていきません。」

すごい。一応持っていくとかも無いのか。

ココナッツ、これは正解。水分補給用に大量に積むそうです。

ちなみに、ネコは生息していないので積めないとのことでした。

他にも、祭事で使用されていた仮面や装飾品が壁一面に展示されていました。

何ともいえない表情をした仮面の説明書きには

「この仮面は死の神をモチーフに作られました。」とありました。

こんなに可愛いおとぼけ顔が…なんて思ったり。でも赤や緑の色使いが鮮やかで、大きな角や毛が生えていたりと豪華な作りになっています。

自然に囲まれ、何でも1つ1つ時間をかけて手作りして暮らしている中でこんな不思議な形や表情の人工物や、華やかな色の装飾品を見たら「何かものすごいチカラがあるんじゃないか」と思うに違いないなと感じました。

日常の中では見ることのない不思議な色や形や大きさのものがポツンと現れたら

「何だこれは」「キレイ」「怖い」とかいろいろな感情を生むきっかけになるだろうし

そんな非日常を自分で作り出すことができる「ものづくり」はどの時代・場所にいてもとても楽しいことなんだなと改めて思いました。